【舞台照明デザイン】ハイバイ「再生」 2023
2023年6月~7月に東京・三重・山口で公演した舞台「ハイバイ 再生」にて、照明デザイン・オペレートを担当。
ハイバイ演出家 岩井秀人さんより下記コメントを頂きました!
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「君は『再生』の照明を見たか!?」
どうも。ハイバイの岩井です。
2023年の夏、コロナの微妙な空気漂っていた演劇界に突如、爆音ループとほぼ全裸の演者たちと、「燃えよ!スタンディングエリア」で出現し、お客さんもろともトンデモない盛り上がりを見せた「再生」を演出した岩井です。
さて、この「再生」の照明を担当したのが、ラセンスさんでございます。
僕からラセンスさんへの照明の指示はというと、「え〜っと、現在でも過去でもない、どこか」「え〜っと、音楽にシンクロする時もあれば、全く関係ない時もある」など、それくらいだったかと思います。
そんなぼんやり指示でも、あそこまでの世界観を作り上げるラセンス。ほぼ全裸の俳優たちが1時間半、「無言のまま」躍動し続ける舞台を、成立させるだけでなく、複利的に観客を感動させながらのは、「いつ、どこだかもわからない」世界観と「どこの誰だからもわからない」人物たちをやがて観客「我々だあああ!!」と思い知らせるまで照らし続けた、ラセンスさんの計算し尽くされた照明あってこそ。
LEDチューブや電飾的なキラキラ照明など、技術的なものも大事だけど、そもそもの作品への取り組み方や「愛」があってこそ、それらが光を放った瞬間に、「とんでもない説得力」、つまり「再生」では「いのち!!」となって生まれ直すわけであります。
演出家岩井としてまして、照明軍団ラセンスさんをお勧めしたい次第でございます。
(岩井秀人)
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